高齢者の地方移住

2015年12月23日

「少子高齢化」、「人口減少社会」、そして「地方創生」、
ぬぐい切れない不安と、そこはかとない恐怖を、
今の時代を生きる私たちは、持ち続けなくてはならない。

しかし、この時代を生きること……悲嘆に暮れることは、ない。
いつの時代も大変だった。
災害や疫病の蔓延で、末法思想が流布した時代もあった。
戦争に明け暮れた時代もあった。

そして、いつの時代も、人の移動・移住はあった。
高度成長期は、中卒は金の卵で、都会へと向かった。
今は今で、東京など大都市圏一極集中が問題になり、その果てか、
ここに来て、「高齢者の地方移住」が話題になってきた。

政府は今、高齢者が大都市圏から移住し、
医療や介護が必要になっても暮らし続けることができるまちづくりを
「地方創生」の重点に位置づけている。
それを指して「日本版CCRC(=生涯活躍のまち)」というらしい。

移住先のまちづくりには、2つのパターンがある。
ひとつは、「空き家」を改修し、地域に溶け込んで生活することを支援する方式。
ふたつは、「サービス高齢者向け住宅」を集中整備し、支援する方式。
上記いずれも、一長一短がある。
ふたつめの「サ高住」の場合は、地域からの孤立、
加えて、ニーズに合った医療・介護システムの確立など。

政府調査では、現在、263自治体が検討を表明するなど、関心は高いが、
高齢者の移住に伴い、社会保障費が増える懸念も、自治体には、ある。
地方負担が増えないしくみを、政府は同時に、進めるべきであろう。

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