農業が大変だ!

2015年06月02日

少し前の思い出です。自由討論が趣旨の、とある学習会で、
ある農業者が「農業の窮状」を話題にしてもらおうとしたら、すかさず、
その中の別のある方が「みんなの興味がある話題にしましょう」と切り返し、
一瞬にして「農業の窮状」は、封殺されてしまいました。

昨年、県下の農業は、高温・長雨により、米の成熟が悪く、品質も相当に劣化しました。
そこへ、東北・北海道の豊作によるコメ相場の下落が重なり、大幅な減収となりました。

農業政策のこれからが、加えて心配です。
平成26年度から、従来10a当たり15,000円であった「直接支払い交付金」が、
半額の7,500円となり、平成30年度から廃止されます。
民主党政権がつくった「個別所得補償制度」の廃止のことです。

滋賀県の場合、農業産出額に占めるコメのそれは約6割であり、
コメ農家の窮状は、極めて深刻です。
農業担い手においては、500万円から5,000万円の減収となります。
これでは、農業担い手の再生産(=農業経営の持続)は不可能です。

かのソビエト連邦の崩壊は、農業の崩壊に端を発しました。
わが日本が、ソビエト連邦の二の舞になることは、絶対に避けねばならないと考えます。

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