「親バカ」を記します。
以下、大学2年生の娘(今年20歳)のレポートの抜粋です。
課題は「現代日本の若者の特徴をどう考えるか」です。
「……現代の若者はスマホにかなり依存している。
電子機器に夢中な若者の多くは、世間のことに無関心だ。
若者を取り巻く問題はたくさんあるにも関わらず、多くの若者は率先して解決しようとしない。
……若者を取り巻く環境が、必然的に若者の社会に対する関心を薄くする。
その背景のひとつに、非正規雇用の増大がある。
非正規雇用の若者は、正規雇用の若者と比べてお金がない。
もっと稼ごうとすれば、時間がない。
お金も時間もない状況で、社会に貢献したいと思えるだろうか。
今日の若者は、社会に関心がないのではなく、関心を持つ余裕がないのではないか。
……現代日本の若者は、居場所を求める。
例えば、デモに参加した若者は、デモで仲間を見つけ、そこを自分の居場所とする。
デモによる本来の目的が果たせなくても、そこに居場所があることで、若者は満足できるのだ。
……若者にとっては、より良い未来を想像して、未来のために行動するよりも、
「今」をより良く生きる方が幸せなのである。
……スマホにある様々なアプリを使って、特別な日でなくても、
日常生活の些細なことや友達と居る時の写真を撮る。
写真に収めることで、後で見返すこと以上に、
写真を撮っているその瞬間、その「今」に、幸せを感じているのだ。
SNSを使って、楽しい「今」の自分を他者に発信することも、
若者の幸せの一形態に含まれてくる。
……将来何かを成し遂げるという大きな「未来」の幸せより、
身近な友達や恋人と過ごす小さな「今」の幸せを優先している若者は多い。
「今」の幸せを大切にすることも生き方のひとつであり、そのことを私は否定しない。
……私を含む現代の若者にとって、挑戦することの意味は限りなく大きい。
しかし、若者を取り巻く状況が、若者の挑戦を阻んでいる問題と、
挑戦より先に、若者自身が求めてしまう「今」の幸せという問題がある。……」
以上です。
「親バカ」にお付き合いいただいた方に、御礼申し上げます。
*写真の右が小生の娘。