行方不明

2016年06月17日

「認知症で不明届/昨年1万2000人超」、
朝日新聞(6/17)の見出しに目が留まりました。

先日、近くで、高齢者が「行方不明」になったから、というのもあります。
幸いこの件は、翌日に事なきを得ました。

認知症の方の電車事故(監督義務、賠償責任)、また、高速道路逆走(事故)など、
認知症をめぐるニュースを度々耳にするようになりました。

新聞記事に戻ります。
「行方不明」は、警視庁が2012年に統計を取り始めて以降、毎年増えているとのことです。

行方不明者全体は、8万人台前半で横ばい傾向が続くなか、
認知症の「行方不明」が増えており、全体の14.9%(3%増)なのだそうです。

このうち、警察が無事を確認したのが59.7%。
自力での帰宅や施設職員・地域住民らによる確認が33.9%だったと報じています。

発見時に死亡していた人は、479人(50人増)。
所在未確認のままなのは、150人(18人減)。以上は京都新聞より。

一方、届け出当日の発見は、8310人、
2~7日目が3562人で、
届け出から1週間以内に97.9%が判明したということです。

認知症の方への自治体の取り組みも始まっていて、
GPS携帯やステッカー貼付は、一定の成果を挙げているようです。

「行方不明」……たとえそれが認知症が原因であったとしても、
100件あれば、100通りの事情があるのだろうと思います。

私が産まれてこのかた、ご縁をいただいた方だけでも2人あります。
そのうちの1人は、生きているという情報(これまた信用し切れない)が耳に入っています。

「行方不明」……認知症の如何を問わず、死別とはちがう喪失感に襲われます。
互い(?)の思い(悲しみ)は、延々と漂流し続けることになります。そこが辛い。

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