自治体消滅

2014年05月03日

空恐ろしい気分に襲われました。
5月1日放映のNHK〈クローズアップ現代〉を観てのことです。
題して『あなたの町も消える?極点社会の衝撃』。
人口減社会のシュミレーション、その実像は?
東京一極集中による地域の恐るべき疲弊でした。
早晩、超高齢化を迎える東京に、20~30代女性の人口移動が伴う、その加速に震撼しました。
さてさて……
増田寛也・元総務相いわく「2040年以降、500以上の自治体が消える」。
続けて「未来を政策と意思で変えられるか。個人的には悲観的だ」。
この発言は、この1月にスタートした政府の経済財政諮問会議『選択する未来委員会』の席上でのものです。
この会議では、人口減社会への危機感を訴える声が相次いだということです。
読売新聞は『日本2020人口減社会』のシリーズを連載しました。
初回の4月9日は『東京はブラックホール』と題して、
若者を吸収しながらも、自らも衰退をたどる東京の未来図を描き出しました。
以下の記述は、傾聴に値すると思われましたので、ここに引用します。
「地方から首都圏へ若者が移っても、そこで子どもを産めば、
日本全体として人口減にはならないはずだが、現実はちがう。
大都会の慌ただしい生活と仕事、狭い住宅事情、薄い人間関係。
様々な要因が結婚や出産をためらわせる。
高齢単身者が急増し、医療と介護の人材を必要とする東京は、
なおも全国から若者を吸収して地方を滅ぼす。
人材供給源を失った東京もまた、衰退していく…….
人口ブラックホールの現象だ」
ほらもう絶句の空恐ろしい話です。
☆写真は、この春の湖北の「よさこい祭」

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