秘密基地

2014年05月05日

「秘密基地」……心そぞろぐ音色。
今夕のNHK「にっぽん紀行~大人禁止“秘密基地”~僕らの成長物語・東京」を観ていて、
(と言っても、「秘密基地」に反応しただけ、ほかの用をしていて、その番組の流れはつかめていない)
私の心は、(もう一度)「秘密基地」の音声だけで、そぞろぎました。
「秘密基地」……たまらない思い出とともに、私の中にあります。
小学校に上がるかどうかの間もない頃の思い出です。
学校から(?)帰ると、一目散に近くの竹やぶに築いた「秘密基地」に向かいます。
「秘密」を共有する「戦士」と何日もかけたて築いた「基地」がそこにあります。
竹やぶで見つけた材料を駆使して築いた「基地」です。
「戦士」各々の家から必要に応じて調達した部材が「基地」をより強固なものにしました。
その「基地建設」のプロセスそのものが、私たち「戦士」を虜にしました。
いつ完成するとも知れない「基地」でしたが、
「敵」は、私たちの「予定」に合わせてはくれません。
仲間の「戦士」が「敵を発見!」と発したなら、何をさておき、即「戦闘体制」に入ります。
そんなある日、近くを私の祖母が通りかかりました。
その時、最初に「敵を発見」したのは私でした。
「発見」を見過ごすことは、この「基地」の存続と「戦士」の士気にかかることです。
束の間のためらいを振り切り、私から出た言葉は「戦闘開始!」でした。
「基地」に蓄えていた「どんぐり砲」の一斉「砲火」です。
「砲撃」の間の一瞬、私の祖母と目が合いました。
その時の祖母の顔は、50年経っても、脳裏に焼き付いています。
あぁ、「秘密基地」。
今も私の心を揺らす「秘密基地」。
「子どもの日」の投稿でした。

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