現状維持

2014年04月06日

排水路(農業水利施設)から水が漏れるというので、お困りの方と一緒に見に行きました。
これは、わが家の近くの話です。
この案件については、これまでより事欠かず、
長浜市内だけでも、いくつもの現場を視察・調査させていただきました。
圃場整備(構造改善事業)が、急速に(一気に)進んだ頃に敷設された農業水利施設が今、
これまた、急速に(一気に)老朽化を迎えています。
このことは、道路(高速道路を含む)、鉄道(新幹線を含む)、橋梁……も同じです。
「高度成長時代の遺産」と揶揄する人もいるくらい、
県においても、それらの「維持更新」が大きな財政負担となっています。
向こう約10年は、多額の出費を余儀なくされます。
また、その事業を行うにも、優先順位がありますから、
苦情を持ちかけられた方々に、納得と了解をいただくのも、そう簡単ではありません。
……こうした「現状維持」に、まとまったお金と労力がかかることは、
ご自身のお家を考えていただいた時、合点いただけるのではと存じます。
片や、地域振興!地域活性化!にと、
新しい道路や公共施設の新設についてのご要望も、たくさん伺ってまいりました。
ですが、ですから、
「選択と集中」が、昨今の自治体行政のキーワードにもなってきた次第です。
つきましては、
政治家の任務と役割は、将来の方向性を示すこと!
このことに尽きるのでは、と最近よく思うことです。
「現状維持」……このことは、決して、後ろ向きな姿勢ではない!
ということをご理解いただくこともまた、
政治家の任務と役割なのだ、と認識をしているこの頃です。

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