現状維持2

2014年04月07日

前回は、インフラ整備(=社会資本整備)の「現状維持」について書きました。
今回は、若者の「現状維持」志向……を取り上げます。
と言っても、その核心は、中日新聞のサンデー版からの引用です。
今週の特集は『データで見るイマドキの大学生』です。
この春、娘が大学に入学したこともあって、
その特集にある、1週間の勉強時間とか、朝食の摂取率とか、の数字を追いかけました。
この特集には、毎回、識者のコラムが添えてあり、
今回のコラムは、私が常々考えていたことを、ズバリ!分かりやすく!書いてありました。
ので、そのまま(抜粋で)お届けします。
題して『現状維持が目標』。
……「レジャーランド」から「就職予備校」へ。
これは、1987年から大学生調査を5年おきに25年間実施してきた
私が捉える大学像の端的な変化である。
60年代末の大学紛争時代、
70年代の「しらけ」の時代を経て、
80年代には、楽しくなければ大学でないという「レジャーランド」時代になった。
しかし、90年代に入って、バブル経済が崩壊し、就職状況が悪化して以降、
大学生の意識は変わっていった。
……大学への入学理由でも、
「学びたい」「遊びたい」「友人をつくりたい」といった、
大学という場を積極的に生かしたかったから、という理由は減り、
「就職に有利にするため」「大卒の肩書きがほしかった」といった理由が増えており、
……将来に関しても、大きな夢を語るものは、ごくわずかしかおらず、
「親が自分に与えてくれたくらいの幸せを、自分の子どもにも与えてやりたい」という、
世代間「現状維持」が、最大の夢であるということを吐露する。
……右上がりの時代を知らず、競争心を植え込まれてこなかった現代の大学生たちは、
優しく、協調的で、チャレンジ精神には欠け、大きな失敗はせずに、
人生を生きられればと思っている人が多いようだ」
やたら納得してしまうことが、くやしい!チャレンジ精神、どこへ!?
☆写真は、娘が入学した大学です。(親バカ)

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