活性化

2014年04月02日

湖北を歩いていると、出会う方々から、
「活性化」というフレーズを聞かない日はない。
湖北の会合に出席させていただくと、
「活性化」に「地域振興」が加わる。
……只今、県庁に向かうJR車中。
「この辺、のどかでいいねえ」
「ほんと、住めるものなら、住みたいわねえ」
の声が後ろの席から聞こえて来た。
リュック姿のご婦人たちだ。
……合併後、湖北地方のほとんどに、
旧町もしくは小学校区単位で
『○○地域づくり協議会』が立ち上げられ、
役所支所の手の届かないところを補完したり、
新たなイベントを立ち上げられたりしている。
いずれの『協議会』も、
その役員さんの面々は、
元町議会議員、元町役場職員、元農業委員など
合併前の町時代に、「活性化」の中軸であった方が大半を占めている。
引退世代が、そのご経験とご知見を、
引き続き古里の発展のために活かしていただけること、
そして、その心意気!はとても有り難い。
……有り難いのだが、
その流れに〈乗れない方〉、〈乗らない方〉も少なくない。
「また出て来て」のやっかみもある。
「合併前を引きずるな」の反発もなくはない。
たとえば、新たなイベントには、
「客(観光客)寄せに、なんで駆り出されなアカンのや」とか、
「伝統行事を簡略しておいて、用事を増やすな」など、
あからさまに背を向ける人もいる。
さらに、
「活性化なんて、ワシら望んでへん」の声もある。
こうした声に対して、
「(村づくりに)やる気がない」とか、
「(やる気のないもんは)ほっとけ」になっては、
*こんな露骨な発言は、表向きは聞かないが、内心がそうなら、同じこと。
もし、そうであるなら、
『○○地域づくり協議会』の存在理由が疑われることになる。
まだ、立ち上がって間もない時期なので、より多くの住民をその気にさせる工夫を
コミュニティーの行方に気づいたリーダーに、
矜恃を持って取り組んでいるリーダーに、
だからこそ、期待したい。

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