当事者、ふたたび

2014年03月10日

岩手県釜石市:男性54歳
「この1年、復興が進んだって気がしねぇなあ。
『現状維持』って感じだ。時間だけが過ぎるから、
その分、いら立ちは強くなる」
宮城県南三陸町:男性64歳
「妻(当時60歳)は今も行方不明。まだ、死亡届けを
出していない。3年も経つから、今年あたりは、
けじめをつけっかなあと思う」
福島県大熊町:女性32歳
「仮設の部屋は狭くて、家族のケンカも増えました。
「片付けてよ」とか。いわき市に土地を買って住民に
なることは、ふんぎりがつかない。大熊は平凡だった
けど、帰れるなら、帰りたい」
宮城県気仙沼市:男性48歳(マッサージ師)
「津波の前年、妻と小学2年だった長男と遊びに行った
遊園地のことをよく思い出す。3人での家族旅行は、
それが最初で最後だった。津波の後、家族の写真は
見つかったが、声を録音したカセットテープと
ビデオテープが見つからない。目が見えないので、
頭に残った声を忘れないようにしている」
/朝日新聞『いま伝えたい千人の声』より/
ただただ、淡々と語る東日本大震災の被災者。
当事者の静かな語り口が、余計に私を揺らします。
☆写真は、福島県富岡町(今年1月撮影)




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