幸福度

2014年04月04日

「幸福度」なんてと言うと、
「そんなん、人それぞれの判断やろ」
と、すかさず反応が帰ってきそうなのが「幸福度」というやつです。
私も、この本を読むまでは、そうでした。
加えて、議員になるまでは、そうでした。
何年か前、ブータンの国王夫妻が来日されたのを機に、
この「幸福度」に注目が集まったことを記憶しています。
で、この本、『2014年版:都道府県幸福度ランキング』
編集:(財)日本総合研究所、発行:東洋経済新報社には、
一定の説得力がありました。
ちなみに、滋賀県は、なんと、全国で総合7位!
個別指標での特徴的なものを幾つか挙げると、
「一人あたりの県民所得」が2位!……経済的に豊かな県。
「スポーツの活動時間」が1位!……健康志向が高い県。
「高齢者ボランティア活動者比率」が1位!
「平均寿命」が3位!と、
高齢者が生き生き暮らす県と言えます……!?
一方で、
人口増加率が高いこともありますが、
「産婦人科医師数」が45位。
また、「正規雇用者比率」が42位と、下位にとどまっています。
結果、おしなべて、総合で7位。
そこで、ここからです。
この本の編集者の、以下の記述に目が留まりました。
〈たとえば、「余暇時間」を取り上げているが、われわれ分析者は、
「余暇時間」が比較的長く、余裕のある生活を送っている人々が多い地域ほど、
より「幸福度」は高いのではないかという視点に基づき、この指標を取り上げている。
(中略)しかし、これは、それほど単純な議論ではすまされない。
なぜならば、逆に「余暇時間」は少なくとも、真面目に労働に立ち向かい、
働くということに対する思い入れの強い地域、
言い換えるならば、遊びが必ずしも最善の幸福ではない、
という気質の地域があるとするならば、
それが不幸だ、と単純に言い切ることはできないからである。
このように、吟味すれば、それぞれの指標が、
常に、多義的な側面を備えている」
……このような自覚的認識のもとに著された本ですから、
結果として数字(=ランキング)も、
深読みする楽しみが残る本になっています。
みんなで、この本から、あ~やこ~や言い合う楽しみ方もできます。
新たな時代の新たな回路が見えてきたりもしそうです。

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