就学援助

2014年04月16日

就学援助……!?
ご縁のない方には、聞き慣れない言葉でしょうか。
小生には、学校勤め30年の由、身近だった言葉です。
就学援助……とは、
経済的な理由で、就学(=学校で学ぶこと)がむずかしい児童・生徒に対し、
学校で学ぶにあたっての必要な援助(=資金援助)をいいます。
就学援助……の内容は、
学用品代、給食費、修学旅行資金などへの一定額の補助です。
この制度により、「学校へ行きにくかった時代」はクリアされました。
さて、この就学援助、
その〈縮小〉が懸念される事態になって来ました。
生活保護基準の見直しに、就学援助は連動するためです。
……安倍政権は、昨年8月、今年4月、来年4月の3段階で、
生活保護を、従前より計6.5%削減する方針を決めました。
よって、就学援助の認定基準は「所得が生活保護基準の1.2倍未満」と
定める多くの自治体で、その見直しが検討され始めています。
……県教委に、その実態調査を指示したところ、
この4月11日に返答があって、
大津市(=公表)ほか5市町が、基準の見直し(=所得制限の下方修正)を検討。
(今年度に限りという断りで)11市町が、基準の見直しはしない(=据え置き)。
残り2市町は、返答できる段階にない。
という滋賀県下の市町の回答だったようです。
いずれにしても、児童・生徒本人に責任のない、その子の家計のことで、
学校に行きづらくなることを招くことだけは、
大人社会の責任として、日本社会の責任として、
回避せねばなりませぬ。
それでさえ進む〈格差社会〉に、
ここで、くさびを打たねばなりませぬ。

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