「今日の一言」は、2014.1.8付け「毎日新聞」の抜粋。
ここに取り上げたコラムのタイトルが「子どもを持つ幸福感」。
パリ支局の記者によるものです。
このコラム、痛く共感し、繰り返し読みました。
ので、このブログでつながる方たちと、認識を共有したいと思いました。
「……出生率2.01のフランスと1.41の日本。……何が違うのか。
長年の家族政策と高い負担を受け入れる国民、そしてそれらの支えとなる
『子どもを持つ幸福感』がうまく循環し、国民に自信を与えているように見える。
100年後には人口半減も予想される日本は、どのような将来を選択するのか。
国民全体が相当な覚悟で議論する必要があると改めて思う。
……フランスの公教育は3歳から始まり、大学卒業までほぼ無料だ。
その裏には重い負担がある。
家族政策予算に国内総生産(GNP)比1%の日本を大きく上回る3.8%をつぎ込むが、
国民から大きな異論は出ない。
子どもを育てる家計の負担を国民全体て支える『水平の連帯』の考え方が定着しており、
高負担を国民が納得しているからだ。
その結果、女性が出産を機に職場を離れる率も低く抑えられている。
髪振り乱して子育てと仕事に奮闘する日本の女性のような悲壮感を、
日常生活や取材を通じてフランス女性に感じることはない。
……私は取材を通じ、日本人が忘れてしまったような『子どもを持つ幸福感』を
フランス人の家族に感じ、それが不況の中でも社会に希望と活力を与えているように思った。」
以上、お目通しいただき、貴方は、どう思われましたか?