3/6の報道番組「サンデーモーニング」で、沈鬱になりました。
「除染」で出た土や草木などの「放射性廃棄物」の「ゆくえ」についてです。
「入口についていない」と。
黒い梱包の「フレコンバック」(*現在1,000万個以上)に詰められた「放射性廃棄物」が、
被災地の中を移動している実態が映し出されていました。
「仮置き場」の所期の約束期限を過ぎたからです。
おびただしい数(=量)の「フレコンバック」は、「中間貯蔵施設」に収まる予定になっていました。
しかし、その「中間貯蔵施設」を、苦渋の選択により、双葉町と大熊町が受け入れを決断したものの、
その土地の地権者の合意取り付けが難航しているとのことでした。
「最終処分場」候補地が見つからないため、「中間貯蔵施設」がそのまま「最終処分場」になってしまう……。
このことを忌避する住民感情には、心を寄せなければなりません。
その結果、微量ながらも放射能を具備する「フレコンバック」は、被災地の中をさまようことになります。
さて、去る3月2日のことでした。
滋賀県内の3つの市民団体が、滋賀県庁を訪れ、
「中間貯蔵施設」や「最終処分場」の受け入れ反対を表明するよう、知事宛の要望を提出しました。
事実、昨年11月28日の共同通信の調査によると、
「最終処分場(地)」の選定をめぐり、21道府県が「拒否」、24都府県が「方針示さず」となっています。
滋賀県は、「方針示さず」の都府県のひとつでありました。
ちなみに、全国最多の原発がある福井県は、「発電は受け入れたが、ゴミまで引き受ける義務はない」、
石川県は、「電力を大量に消費する地域を優先すべき」との見解を示しています。
「核のゴミ」は、被災地・福島県に限定されない悩ましいモンダイです。
……「入口についていない」。
原発と付き合うとは、こんなにも困難を極めるものであることを、
今朝の報道で、改めて、深く、強く、認識したことでした。