介護失職

2014年05月06日

今日5月6日、朝日新聞の2面に目が留まりました。
『介護離職 防ぎたい』の見出し。
「働きながら家族を介護する人は、全国に約291万人。
両立支援は、待ったなしの課題だ」と。
その記事を読むと、「介護離職」と言うより、それはもう「介護失職」です。
その現実は……。
……手ごろな費用で入れる特養(特別養護老人ホーム)は足りず、
デイサービスなどを使った在宅介護では、家族が支え続けなければならない。
……仕事を終えて自宅に戻るのは10時過ぎ。〈介護休業制度〉も利用したが、
期間が終われば、元の過酷な生活に戻るだけだ。
……介護で職を失ったあげく、親も子も生活苦に陥る「共倒れ」の危険もある。
……介護でフルに働けないことを話すと、採用されなかった。
……父は「要介護5」だったが、介護サービスは、週2回の入浴しか受けさせてあげられない。
十分なサービスを受ければ、自己負担が月数万円になり、暮らしていけない。
「厚生労働省によると、労働者に占める介護休業の取得者の割合は、
0.06%(2012年度調査)にとどまる。
また、総務省の調査では、介護離職者は、2012年9月までの5年間の平均で、
年間約10万人に達する」と。

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