「使用済み核燃料」処理モンダイを「静脈」、と例えることを
滋賀県知事:三日月氏から聞くまで知らなかった。
「動脈」は、酸素や栄養を体内に運ぶ血管だった。
「静脈」は、老廃物を処理するための血管だった。……確か。
高浜原発3号機の本格「再稼働」が、近日に迫っている。
新規制基準に則った「再稼働」ではある……このことは横におく。
……横におくが、「静脈」関係なし、の話ではない。
「再稼働」ゆえの話である。とどのつまり「静脈」の話である。
高浜原発の「再稼働」承認に当たって、福井県知事は条件を出した。
「使用済み核燃料」の「中間貯蔵施設」は「県外に」という条件である。
ほら、ずるい!……私のこの反応は、原発の立地自治体でない者だからか?!
事業者である関西電力は、候補地や敷設時期のメドがつかないまま、
「再稼働」を早く進めるため、福井県知事の条件を呑んだ。
時が経てば、相応の技術の進歩があり、
今はできなくても、安心の「静脈」は、何とかなるということだろうか。
近隣府県は、この機に、こぞって「中間貯蔵施設」の敷設反対を表明した。
この条件反射は、いつか、どこかで、聞いたことあるものだ。
「自分さえよければ」で、原発再稼働が進むことを憂う。
「今さえよければ」で、原発モンダイが先送りされることを憂う。